豊洲市場の土壌汚染問題はなぜ起きた?職員の説明と違う理由とは?

      2016/09/29

今回は、ニュースで話題の豊洲市場について、詳しく紹介していこうと思います。

豊洲市場(とよすしじょう)とは、築地市場(つきじしじょう)の老朽化や取り扱いの数量の拡大に伴い、新たに計画され東京都江東区豊洲に建設された東京都中央卸売市場のことを言います。

どうして完成状態の今頃になって、土壌問題が浮かび上がってきたのでしょう?

ここでは、豊洲市場の土壌問題はなぜ起きたのか?職員の説明と実際の土壌の処理が違っているのか?

その理由についても触れていきたいと思います。

それでは、早速始めていきましょう。

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豊洲市場の移転理由は?

引用元:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/

引用元:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/feature/

豊洲市場は、50年先まで見据えた首都圏の基幹市場として、築地市場が果たしてきた豊富で新鮮な生鮮食料品流通の円滑化と価格の安定という機能に加え、消費者の意識が高まっている食の安全・安心の確保、効率的な物流の実現など、産地や顧客・消費者の様々なニーズにも対応していきます。
さらに、環境に配慮した先進的な市場とするとともに、築地市場の築いてきた歴史と伝統を継承・発展させていくことで、豊洲市場の魅力=ブランド力を高めていくことを目指しています。
引用:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/feature/

引用元:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/

引用元:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/feature/

地図を見ていただくと分かりますが、築地市場からの移動距離は、約2.3キロメートルしか離れておらず、銀座や新橋にも近い場所に位置しています。

豊洲市場の土地はなぜ汚染されているのか?

この土地は、いわゆる埋め立て地であり、昭和29年より以前は海でした。

その埋め立てた土地に建設されたのが、東京ガスの工場だったのです。

この工場の跡地から、国の環境基準を超えた有害物質は全部で6種類あったんですね。

6種類の有害物質とは、鉛、ヒ素、六価クロム、シアン、水銀、ベンゼンなんです。

特にベンゼンは、発がん性の物質であり、国の基準から43,000倍に相当する数値が確認されているので、移転に反対する運動も行わわれているんですね。

2004年7月には「豊洲新市場基本計画」が策定されていますがそのような経緯があり、豊洲市場建設工事着工は、何度も延期になってきたという訳なんです。

こんなに有害物質が出ていることにも驚きですが、正直そこで食べ物を扱うことには不安が出て来ても仕方がないと思います。

もし、汚染された食べ物が自分の食卓に並んだとしたら、怖いし食べられませんよね。

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汚染された土地の対策方法とは?

土壌汚染対策

東京ガスの工場があった場所には、汚染対策として2メートルの深さまでの土を取り除いて、そこへキレイな土入れ埋め戻す。

更に、その上に2.5メートルの盛土(もりど)をしていくというのが東京都の説明でしたね。

しかし、盛土がされているはずの建物の地下に空洞エリアがあるのが問題で、都の説明と違うところなんです。

地下汚染水の浄化

地下水の汚染が確認されている場所では、ポンプで汚染水を汲み上げ取り除き、清浄な水と入れ替えているとこと。

汲み上げられた汚染水は、地下水処理プラントで処理が施されから下水道に放流しています。

しかし、建物の地下にある空洞エリアでは、水が溜まっており、リトマス試験紙での試験結果は「強アルカリ性」だった。

雨水の場合は、「酸性」なので、地下水が溜まった可能性が高いです。

その地6下水が汚染された水だとしたら、移転時期は更に遅れるでしょう。

液状化対策

液状化とは、

液状化は、主に同じ成分や同じ大きさの砂からなる土が、地下水で満たされている場合に発生しやすいといわれています。そのような砂でできた地盤は砂の粒子が結びついて支えあっていますが、地震発生で繰り返される振動により、地中の地下水の圧力が高くなり、砂の粒子の結びつきがバラバラとなって地下水に浮いたような状態になります。これが液状化です。
このような状態となると、水よりも比重が重い建物が沈んだり、傾いたりします。水の比重よりも軽い下水道のマンホールなどが浮き上がる場合があります。
引用:http://tokyo-toshiseibi-ekijoka.jp/about.html

もうひとつ心配なのが、東京湾岸地区の液状化ではないでしょうか?

元々は海だった豊洲の土地は、東日本大震災の影響を受けて、液状化現象が起こっているとのこと。

この対策方法として、砂杭締固め工法(サンドコンパクションパイル)というのが採用されています。

砂杭締固め工法とは、液状化しやすい地盤に格子状に、水が浸透しない地層まで穴を掘り、その穴の中に砂杭を入れて固化剤を使い地盤の補強をする方法です。

この工法は、東日本大震災や阪神淡路大震災にも採用されており、実績のある対策工法なんですね。

職員の説明と違った理由とは?

では、東京都職員の説明とは違う結果になってしまったのでしょう?

担当者の話では、盛土で行う土壌汚染対策について、専門家会議で実施を提言したのが2008年だったとのこと。

この時、建物の地下に配管を設置する案は、出ていませんでした。

しかし、建物の設計時には、地下に空間を設置することが決まり、その部分は盛土は行わないようになったのですが、それに関して、外部には公表せずに建設を始めてしまったようです。

つまり、設計の段階で盛土の必要性を怠った設計ミスということになるんですが、そのまま説明もない状態だから、問題も見つからなかったともいえますね。

もし、設計で変更の説明があったら、「土壌汚染対策は大丈夫?」と気が付く人もいたんじゃないでしょうか。

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まとめ

今回は、豊洲市場の土壌汚染問題はなぜ起きたのか?それから、職員の説明と実際の土壌の処理がなぜ違っているのか?その理由についてお話をしてきました。

今後の東京都の対応としては、新たに専門家チームを立ち上げ、徹底的に調査をして判断をしていもらうようです。

移転する前に、安全をきちんと確認して、正しい情報を伝えて欲しいですね。

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